「大学進学にお金がかかるのは分かっていたけど、いざ出願や合格の時期になると一気に現実味を帯びてきて焦る…」
そんな気持ちになっていませんか?
教育費は、家庭のお金の中でも特に大きな支出です。
貯金だけでは足りないときは、奨学金を借りることも考えるでしょう。
だからこそ、安易に
「奨学金でなんとかなるでしょ」
「奨学金を借りることができたからひとまず安心」と考えてしまうのは危険なんです。
今日は、高校生のママに向けて「奨学金を借りる前に考えてほしい3つのこと」をお伝えしますね。
奨学金は子どもの借金──返済のイメージを持つ
教育ローンを借りるのは親ですが、
奨学金を借りるのはお子様になります。
奨学金は、親のお金ではなく子ども自身が返していく借金です。
例えば、日本学生支援機構の第一種(無利子)奨学金を月5万円借りた場合。
4年間で合計240万円になり、卒業後に15年で返済すると毎月の返済額は約13,000円。
もし第二種(有利子)で月10万円借りると、4年間で480万円。
20年かけても毎月2万円以上を返していく必要があります。
新社会人にとって「毎月2万円」はかなり大きな負担です。
その返済は、結婚や出産、住宅購入といったライフイベントにも影響してきます。
だからこそ「本当に必要な額だけにすること」「返済を卒業後にどう続けるか」を親子で話し合い、現実的にイメージしておくことが欠かせません。

奨学金を返せなかったら?
返済が滞った場合には、次のようなリスクがあります。
- 延滞金(遅延損害金)が発生し、返済額がどんどん膨らむ
- 信用情報に記録され、クレジットカードや住宅ローンが通らなくなる
- 記録は完済後も最長5年間残り、人生設計に影響する
- 長期延滞では裁判や差し押さえに発展することも
つまり「奨学金=ただの学費の補助」ではなく、返せなければ人生の大きな足かせになる借金なんです。
だからこそ、最初にしっかり「返済のイメージ」を持ち、子どもにも責任を自覚してもらうことが大切です。

教育費を機に家計の見直しも
奨学金を借りるかどうか考える前に、家庭の家計を見直すことも大切です。
「本当に奨学金を借りないといけないのか?」
「家計の中にムダはないか?」
教育費って、一度始まると何年も続くもの。
だから今のタイミングで生活費や保険料、サブスクなどの固定費を見直すのはすごく意味があります。
例えば、月5,000円の通信費を見直したら、1年で6万円。4年間で24万円。
奨学金で借りる金額をその分減らせると考えたら、家計の見直しってすごく効果的だと思いませんか?
「教育費がかかるから仕方ない」ではなく、「教育費がかかるからこそ、家計を整える」。
そんな発想の転換をおすすめします。

親子で進学後のライフプランを話し合う
最後におすすめしたいのが「親子でライフプランを話し合う」ことです。
大学進学後にどんな生活を送りたいのか、
アルバイトはどの程度できそうか、
将来どんな職業を目指しているのか。
こうしたことを親子で共有しておくと、
「どのくらい奨学金を借りるか」
「返済をどんなペースでしていくか」がより現実的に考えられます。
例えば、専門職を目指していて初任給が高めに見込めるなら、返済計画も立てやすいですよね。
逆に、夢を追いたいから収入が安定するまで時間がかかる場合は、「なるべく借入額を減らそう」といった判断にもつながります。
奨学金を「単なる借金」として考えるのではなく、「子どもの未来を一緒に描くための一部」として捉える。
これがとても大切だと思います。

借りる前に親子で考える
奨学金は、多くの家庭にとって心強い制度です。
でも、借りる前にしっかり考えておかないと、将来の負担になってしまうこともあります。
- 奨学金は子どもの借金──返済のイメージを持つ(返せなかったらどうなるかも知っておく)
- 教育費を機に家計を見直す
- 親子で進学後のライフプランを話し合う
この3つを踏まえて考えれば、後悔のない選択ができます。
「子どもにいい教育を受けさせたい」
「子どもの夢を叶えてあげたい」という気持ちはみんな同じ。
だからこそ、お金のことも含めて親子でオープンに話し合う時間を持ってくださいね。
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